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お知らせ

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駅家リハビリテーションSAKURA様ー施設見学報告

令和7年11月26日、光仁会から経営管理部長・DX推進主任・支援相談員の3名で、広島県福山市にある医療法人社団黎明会「駅家リハビリテーションSAKURA」を訪問・見学させていただきました。

1.見学の背景・目的

老健機関誌7月号に掲載されていた駅家リハビリテーションSAKURA様の記事を拝読し、以下の点に強い関心を持ち、見学を希望しました。

  1. 在宅復帰に向けて、多職種が連携しながらリハビリに注力している取り組みを学びたい(リハビリマインドの共有方法や、多職種での意識づくり)。
  2. 上記の取り組みを支えるハード面の工夫
     ・疾病予防施設
     ・リハビリ庭園
     ・プール
     ・健康運動指導士の配置 など
  3. 当法人と同様に疾病予防施設を運営しており、共通する課題や工夫点について学びを得たい。

多職種が一つの目標に向かって意思統一を図り、実践し、成果につなげていく組織文化や職員のマインドに大変感銘を受け、今回の見学をお願いしました。

当日は、理事長・副院長・事務長をはじめ、看護・介護・リハビリ・疾病予防など各部署の上長の皆さまにご対応いただきました。


2.屋内プールを活用した疾病予防・リハビリ

施設内には屋内プールが整備されており、疾病予防施設・通所・入所の利用者様がそれぞれの状態に合わせて利用できるようになっていました。

主な活用方法としては、

  • 水中での「歩行」
  • 浮具を用いた歩行練習・バランス訓練
  • インストラクターによる水中プログラム

などが挙げられ、身体への負担を軽減しつつ、効果的な運動が行える環境が整備されていました。

また、プールには濾過装置が設置されており、「災害時には飲料水としても活用できる」という説明もありました。平時のリハビリだけでなく、有事にも地域の役に立つインフラとして機能するよう設計されている点が非常に印象的でした。


3.屋上庭園での実践的なリハビリ環境

4階の屋上には眺望のよい庭園が広がっており、利用者様が在宅復帰を見据えた「実用的な歩行練習」ができる工夫が随所に見られました。

  • コンクリートで舗装された歩行路には距離表示があり、歩行距離を把握しながら訓練が可能
  • 実際の信号機や道路環境を模したスペースがあり、屋外歩行・横断練習など、在宅・地域生活を意識した訓練ができる

さらに、利用者様が手入れできる花壇も整備されており、大根などの野菜を育てていました。収穫した大根はレクリエーションでの調理にも使用されるとのことで、

  • 土いじり・植物の成長を楽しむ喜び
  • 自分たちが育てた野菜を調理して食べる楽しみ

といった「生活に根ざしたリハビリ」が実践されている様子がうかがえました。土いじりが好きな利用者様も多く、大変喜ばれているとのお話でした。


4.理事長先生の考え方と「主観的幸福感」

見学を通して特に印象的だったのは、理事長先生が大切にされている「リハビリ」と「利用者様の主観的幸福感」に関するお考えでした。

機能の回復やADLの向上だけでなく、

  • 利用者様ご本人が「どう感じているか」
  • 生活の中で「どれだけの幸せや満足感を感じられているか」

という“主観的な幸福感”を重視し、施設全体の取り組みや環境整備、多職種連携の方向性が統一されていることに深く共感しました。

現場レベルでの細かい質問にも一つひとつ丁寧にお答えくださり、私たちにとって非常に学びの多い時間となりました。


5.今後に向けて

今回得られた学びや気づきを、光仁会の各施設・部署に持ち帰り、

  • 在宅復帰支援のあり方
  • 疾病予防施設の活用方法
  • 多職種連携の進め方
  • 利用者様の「主観的幸福感」を大切にする視点

といった観点から、今後の業務改善や環境整備に活かしてまいります。

最後になりましたが、見学を快くお受けいただき、終始あたたかくご対応くださった医療法人社団 黎明会 駅家リハビリテーションSAKURAの皆様に、心より感謝申し上げます。

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